このレビューはネタバレを含みます
『母を訪ねて三千里』を彷彿とさせる作品でした。あの頃の日曜夜7時半にタイムスリップしてしまいました。
四半世紀前の作品ですが、ブラジルの風土、カルチャー、人々の価値観、さまざまな発見があって勉強になりました。
人々の、良くも悪くも生命力に満ちたエネルギーが、作品全編を通して伝わってきます。
映画を見過ぎているとついつい、まだ何かあるんじゃないかと勘繰ってしまい、疑り深くなってしまいます。
ましてや、あの治安の悪さですから…。
義理のお兄さん二人が思ったよりもちゃんとしていたので、観ている誰もが本当に安心したのではないでしょうか。
主人公ドーラの心の揺れ動きに、こちら側はほんとハラハラさせられてしまいます。良い人なのか悪い人なのか、しかしやはり最後は人間としての善良さがあのようにさせたのでしょう。
さわやかな涙の最後でした。