あさひ

セントラル・ステーションのあさひのレビュー・感想・評価

セントラル・ステーション(1998年製作の映画)
4.6
心の底からいい映画だなぁと思う。

ドーラもジョズエも決して、“良い人”という感じではないが、それが人間味を出していてとてもよかった。
『ペーパームーン』のようで、でもそれほどの清潔感はない。そこがまたいいと思う。日々を生きるために一生懸命な感じが画面からひしひしと伝わってくる。

写真を介して、2人の思いが繋がるラストはベダベタだけど、普通に泣いちゃう。

王道の展開だけど、街や土地の映し方は特筆すべきものだと思う。
特に序盤のリオの街は、その土地の匂いまで立ち込めそうなほどリアルに感じられた。人を描くためにはその土地そのものもしっかり映し出す必要があると思うし、それが本当にリアルに描かれていたからこそ、ドーラやジョズエの行動一つ一つにも説得力があったのだと思う。

『グロリア』もそうだけど、おばちゃんと少年っていうのは、とても画面映えするなぁと思う。まじで並んでるだけで面白い。
また『グロリア』も観直そうと思う。

トラック男に置いていかれた後のジョズエの対応がマジでイケメンすぎ。
とりあえずジョズエはいい男になると思います。
あさひ

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