方眼

セントラル・ステーションの方眼のレビュー・感想・評価

セントラル・ステーション(1998年製作の映画)
4.1
1998年”Central do Brasil”。リオの駅で手紙の代書屋をしているドーラ。客だった母と子の運命に、最初は嫌々ながら付き合う羽目に。列車の駅から始まるロードムービー、タクシー、バス、トラックと繋ぎ、遠くへ遠くへ移動する。道デコボコ、運転も荒くて、快適な旅とは思えない。ドーラの善悪基準、生きるために本人も仕方ないと放っている部分。欲望も含めて純粋な思いで共にいるジョズエ。二回出てくる代書シーン、客をドキュメンタリタッチで編集し、映画的にハネる。青や緑の壁、青いドレス、赤い口紅。風にそよぐカーテンや布。たまたま出会う宗教的な集会、ロウソクの明かり、稼いだ金で買う写真。トラックドライバーとのくだり、まさに哀愁。筋粗いところもあるが、場面で引っ張るタイプの映画。
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