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セントラル・ステーションの映画初心者のレビュー・感想・評価

セントラル・ステーション(1998年製作の映画)
4.5
ベルリン金熊賞受賞作品。ブラジル映画を初めて見ましたが、素直に面白れ~~となりました。最高。ロードムービー好きは是非見てもらいたいですね。ロードムービーというジャンルの良いところが詰まっている

面白いシーンだらけ。ロードムービーというジャンルは、旅をすることで旅仲間の関係性の変化、そしてロケーションが変化することで画に多様性が生まれて飽きさせない魅力があると思います。これぞ「ロードムービー」というものでした。

母親が事故死してしまった少年、詐欺まがいの代筆屋のおばちゃんの2人が少年の父親を探す旅に出る。人身売買、殺人が日常的に行われる危険なブラジルを舞台に、スリリングさ、2人の関係性の変化が描かれていく。

面白いシーンが多い。序盤、子供を人身売買に行かせて取り返すシーンのハラハラ。2人がいがみ合って金があまりないまま、どう盗んだりするか。お祭りシーンのダイナミックさ。そして忘れてしまう、いや忘れたくない旅の思い出を残す写真。

演出がキレキレで子供を取り返すところからドキドキ、そこだけ一人称視点となり、ドキドキがより一層感じる。展開が進むにしたがって開放感が生まれ、ロケーションもどんどん建物が減って画面としても開放的になっていく。
映像も凄い良い。お祭りシーンなんて「風と共に去りぬ」レベルの凄さを感じました。画が良い!また、主人公が父親がいると思っていた家に向かうカットでどんどん視点が上がっていき、感情と視点が高まっていくのが気持ちいい。

FF15でもそうですが、旅には「写真」の要素は良いですよね。おばちゃんと少年が忘れてしまうのを防ぐため、互いに写真を見てEND。幸せなラストで素晴らしい。

おばちゃんの顔を見た瞬間、これは面白いぞと思わせるものがあった。出てくる人物、全員顔が印象的で強い。

ちょっと思うところは若干予定調和感があるのがもったいないところですかね。

【総評】
最高に面白い!となったロードムービー。このジャンルの良いところだらけ。ロードムービー見るならこれを見ろと思える作品でした。役者、映像、演出、全部良かったな。もちろん脚本も
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