佐藤克巳

渡り鳥いつまた帰るの佐藤克巳のレビュー・感想・評価

渡り鳥いつまた帰る(1960年製作の映画)
3.5
斎藤武市監督シリーズ3作目の丁寧に制作された安定感のある佳作。中原早苗が白木マリの代役、南田洋子と川地民夫の出演は豪華な布陣で、ラストの佐渡おけさ町中群舞は壮観の一語。小林旭のシャープなアクション、宍戸錠とのコンビもしっくり、金子信雄が前面に出ての悪巧み、内田良平の非情な殺し屋も印象に残る。浅丘ルリ子は、いつもと違い柔和で素朴な美しさが際立っていて、別れのシーンに哀愁があった。
佐藤克巳

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