まーしー

ハード・ターゲットのまーしーのレビュー・感想・評価

ハード・ターゲット(1993年製作の映画)
3.5
主演のジャン=クロード・ヴァンダムのアクションが炸裂する本作。
ヘルメットなしでバイクの二人乗り、爆発炎上の中からの通り抜け、銃弾をたくさん打ち込んでからの回し蹴りなど、アクション好きの琴線に触れる内容が盛りだくさん。
敵から多数の銃弾を撃ち込まれてもヴァンダムには当たらない。でも、ヴァンダムが放つ銃弾は一撃必殺。
まさに、ヴァンダムの、ヴァンダムによる、ヴァンダムのための映画。寡黙で無表情ながらも、無双状態のヴァンダムには魅せられる。

人間狩りをテーマとしているが、正直ストーリーはどうでも良い。登場人物がキャラ立ちしていなくても良い。
楽しむべくは、ヴァンダムの美技とも言うべきマーシャルアーツと、大量の火薬を使った爆発シーンの2点のみ。
個人的には、敵ボス役が『エイリアン2』のアンドロイドだったことも心をくすぐられたが…。

ちなみに、本作はジョン・ウー監督のハリウッド進出作品。
同監督の代名詞といえば、
 ・銃と銃を突きつけ合う二人の男
 ・両手に銃を持つ二丁拳銃
 ・飛び立つ鳩
 ・スローモーションの多用
という演出上の技巧が挙げられるが、本作ではこれら全てを堪能できる。

余談ながら、本作のヒットを受け、ジョン・ウー監督は代表作『フェイス/オフ』を制作。
しかし、同作の主演はニコラス・ケイジとジョン・トラボルタ。同監督のハリウッド進出に貢献したヴァンダムは招かれず。
このことに関するヴァンダムの恨み節は有名なお話。

筋肉と火薬を愛する方、90年代アクションがお好きな方は一見の価値あり。

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私の完全な趣味作品の再鑑賞に付き合ってくださったポテトさん、他の皆さん、ありがとうございました。