唐獅子警察のShoMのレビュー・感想・評価

腹違いの兄弟の愛憎劇。野上龍雄の情念渦巻く脚本を、社会の底にいる人間のバイタリティ溢れる様にフォーカスを当て中島貞夫が活写する。兄・小林旭と弟・渡瀬恒彦の対比が良く、特にラスト──二人の終着点の描き方が絶品。

アクション場面はやくざ映画というよりギャング映画みたいで、渡瀬恒彦率いる愚連隊の描写は男子校の部活のようなにおいがする。

かわぐちかいじ／滝沢解の原作漫画のあらすじを読んだら、映画とは全く違うと知り愕然。