故ラチェットスタンク

沓掛時次郎 遊侠一匹の故ラチェットスタンクのレビュー・感想・評価

沓掛時次郎 遊侠一匹(1966年製作の映画)
3.9
『シン・仮面ライダー』はこれをやりたかったのかな。編集が凄い。バツンバツン割って場面転換していくのも気持ちがよかったし、殺陣も完璧。冒頭の浜辺の所と渥美清が死んだ直後の殺陣が本当に良かった。かなり大胆に繋がれていくんだけど全部がバッチリ。ロケーションが変わりまくるのも出鱈目で良い。後退りするのを3つぐらいのスマッシュカットで繋ぐとこで唸った。編集はこのぐらい理不尽でいい。

所謂出逢う者たちを傷つけていく男の話だが中盤以降は割とメロドラマになるのでかったるさはあるが、構図が見事なのでそれほど会話にも飽きず。

時次郎-母-息子
(奥) (中) (手前)

の配置とか完璧。トウベイについて話している時次郎、ノンシャランと土弄りに耽る子ども、両者を気にかける母。それぞれの立ち位置が一発でわかる。