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avec mon mari アベック モン マリのmylifeのレビュー・感想・評価

3.9
遥か前に一度だけ観たコトのある「avec mon mari」を超久々の再鑑賞してみた。大谷健太郎監督の長編デビュー作品となる。

この頃の大谷健太郎監督の作品は割りと好きで本作と「とらばいゆ」や「約三十の嘘」辺りまでは割りと注目の監督の一人でもあった。

だが、「NANA」以降…余りパッとしない印象が強いのよね。そんなこんなで、あの頃の思い出を振り返るように再び触れてみたい衝動に駆られたのである。

そういや、余談やけど同時期ぐらいに観た橋口監督の「ハッシュ!」も久々に触れてみたくなった。こちらは一癖ある作品やけど、こういう類いの邦画も良いものだ。

そんなこんなで、本作の特徴は男女4人の恋愛事情がメイン。簡単に言ってしまえば四角関係。しかも、既婚者なので不倫関係でもあるのがポイントかな。

とにかく、大人の恋愛を綴った話である。束縛しない関係性ながらにも実はそうではないような…うん、どっち付かずの会話が全編において繰り広げられる感じ。まぁまぁ、そういう場の雰囲気を楽しむべき映画であるのよね。

映像的には、やや古臭さがあるものの90年代特有の味が何処かクセになるようなテイストかなぁ。裁縫が一つのキーワードで余韻にも、ほんの少し浸れるようであった。この程よい余韻がいいのよねん。
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