ひげしゃちょー

インプリント ぼっけえ、きょうてえのひげしゃちょーのレビュー・感想・評価

4.0
米ケーブルテレビ用に制作された三池崇史のアメリカ資本でのデビュー作。 拷問シーンがあまりにも残虐なためアメリカでは放送禁止になったといういわくつき。日本の映倫も審査を拒否したそうな。 確かにやってる拷問はかなり痛々しい。 爪と歯茎の針は想像したら発狂しそうなほど。 映像に赤を基調とした原色を使って美しくも見えるようにしたセンスはさすが三池崇史。 普通はもっとおどろおどろしく演出するところ。 本作の拷問で感心したのは小桃の吊るされ方。色んな角度で吊るしていて思わず感心した。 堕胎師だった母が木の桶に血塗れの胎児を落とし込み、それを無造作に川に投げ捨てるというシーンがアメリカで放送禁止になった本当の理由のような気がする。 貧しい村では子供が多いと養えないからこのような光景は世界ではあるかもしれないと思うと胸が苦しくなる。