桔梗F

11人いる!の桔梗Fのレビュー・感想・評価

11人いる!(1986年製作の映画)
4.5
少女漫画としても、SFとしても評判が高い萩尾望都の代表作をアニメ化。

宇宙最高峰の大学コスモ・アカデミーの入学最終試験。
それは受験生10名が漂流宇宙船で53日を過ごし、アクシデントを乗り切るというもの。ところが主人公タダ(神谷)が乗り込んだエスペランサ号には、なぜか11人いた…

Amazonさんで中古DVDが約25000円(苦笑)というプレミアカルトアニメ(;゜∇゜)

おっさん以上しか存在を知りませんが(笑)知る人ぞ知る日本アニメ屈指の傑作です(^^)

原作を多少はしょったところはありますが、基本的に原作に忠実な展開でマンガ原作のアニメ化としては大合格でしょう。

閉ざされた宇宙船に10人しかいないはずなのに11人いるという…誰が何の目的で?

基本SFですがそこにミステリー、サバイバル、サスペンス、恋愛、コメディ要素をぶちこんで物語を破綻させずに90分にまとめるという離れ技(;゜∇゜)
見事としか言いようがありません。

1本のアニメ映画でこれだけの要素をぶちこんで満足いく出来に作り上げたのはこちらと「メガゾーン23」くらいでしょうか( ; ゜Д゜)

原作のマンガだけでなくNHKでドラマ化されたり、宇宙船という密室劇なので劇化もされています(^^)

ミステリーなのでストーリーをネタバレできませんが、次から次へと起こるアクシデント!
偶然なのか?11人目のしわざなのか?
高まる疑念!ハラハラ展開がたまりません(>_<)
命に関わる絶対絶命のピンチ。そのとき11人が下した決断とは(゜ロ゜;

友情と確執、そして生まれる恋(*/ω\*)
SFだけではなく青春群像劇としても○

小学生のとき、親父が「これは傑作だから観ろ!」とまったく興味がないのに無理矢理観させられ、すっかりはまり、結局、その後繰り返し観ることに…

というわけで小学生から大人まで楽しめ、今日初めて嫁にも観せましたが、すっかりはまったようです(^.^)特に恋の行方に…

元が少女マンガですが、当然男性が観ても楽しめます。

ちなみにアメリカ版のDVDを入手してみましたが、日本のプレーヤーでも再生でき、特典も日本版より圧倒的に豊富なのでアメリカ版の方がお勧めです(;´_ゝ`)がんばれ日本!

ちなみに「ケロロ軍曹」で「11人いる!」の一場面をパロったものもあります。
いったいケロロ軍曹ファンの何人がこのマニアックネタに気づいたことでしょう(>_<)
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