ガルベス

こころのガルベスのレビュー・感想・評価

こころ(1955年製作の映画)
3.7
原作は学生時代に読んでいるが、さすがに細部までは覚えていなかった。

下宿先の娘に恋心を抱くも、親友までもが惚れてしまい三角関係のような流れになるのだが、主人公の卑小な先走りによって悲劇を招来させてしまう。

社会に出ずにひたすら思索にふける齢を重ねた主人公の現在と過去の時系列を行き来しながら、罪の意識の囚われと業の深さを微細に演出していて良作。
ガルベス

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