生きるとは、死ぬとは、、
光も影も受け入れること。
宮崎吾朗監督デビュー作品である今作、
期待やプレッシャーなど色々あったに違いない。
だが、作品が伝えたいメッセージは濁り無く心に直接伝わった。
死は誰でも怖い。
自分の影の部分というのは誰もが避けたくなる。
反対に影ばかりを追っていたってそれは生への冒涜だろう。
生は死と二つで一つ、限りのあるモノだからこそ美しいのであり、尊いモノなのだ。
だからこそしっかり生きなければならない。
命を大切にしなければならない。
誰でもわかることだけど、当たり前過ぎて忘れてしまっていること。
そんな大切なことを“優しく訴えてくれる”そんな作品であった。
自分のその心を正直に見つめるのだ
何にも惑わされないで。
でも、それは勇気のいることだと思う、、
だが自分に正直になることで、
アレンのように新しい一歩を踏み出せるのだと思う。
そうして、人は過ちや過去から成長していくのだと思う。
最後のシーン、
彼らの澄んだその姿は美しかった。
それは彼の正直さが、彼の勇気が、彼の生への想いがそんなカタチとなったのだろう。
自分もそう生きたい。
そう価値観を揺さぶられた
生きる。命を大切に、自分に正直に。
そうして光も影も認めてあげよう。
アレンのように。
テルーの唄、、
草原の中で目を瞑ぶりながら
穏やかなひと時を過ごしているみたい
芯を持った人間は強い。