A8

ゲド戦記のA8のレビュー・感想・評価

ゲド戦記(2006年製作の映画)
4.5
生きるとは、死ぬとは、、
光も影も受け入れること。

宮崎吾朗監督デビュー作品である今作、
期待やプレッシャーなど色々あったに違いない。
だが、作品が伝えたいメッセージは濁り無く心に直接伝わった。


死は誰でも怖い。
自分の影の部分というのは誰もが避けたくなる。
反対に影ばかりを追っていたってそれは生への冒涜だろう。

生は死と二つで一つ、限りのあるモノだからこそ美しいのであり、尊いモノなのだ。
だからこそしっかり生きなければならない。
命を大切にしなければならない。
誰でもわかることだけど、当たり前過ぎて忘れてしまっていること。
そんな大切なことを“優しく訴えてくれる”そんな作品であった。


自分のその心を正直に見つめるのだ
何にも惑わされないで。
でも、それは勇気のいることだと思う、、

だが自分に正直になることで、
アレンのように新しい一歩を踏み出せるのだと思う。
そうして、人は過ちや過去から成長していくのだと思う。

最後のシーン、
彼らの澄んだその姿は美しかった。

それは彼の正直さが、彼の勇気が、彼の生への想いがそんなカタチとなったのだろう。

自分もそう生きたい。
そう価値観を揺さぶられた

生きる。命を大切に、自分に正直に。
そうして光も影も認めてあげよう。

アレンのように。


テルーの唄、、
草原の中で目を瞑ぶりながら
穏やかなひと時を過ごしているみたい


芯を持った人間は強い。
A8

A8