円柱野郎

ゲド戦記の円柱野郎のネタバレレビュー・内容・結末

ゲド戦記(2006年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

正直なところ、「面白いのか?」と聞かれたら「微妙」と答えるしかないかw
オープニングで描かれた前フリが広がるわけでもなく、テンポ良く話が進んでいくでもなく、至極淡々とこぢんまりした世界で話が進む。
ほんとは壮大な話なんだろうけどなあ。

何回も何回も主題を台詞で言う演出は、訴えたい“テーマ”だけはしっかりしてるってことだろうけど、やっぱり肝心な部分を台詞に頼るってのは演出力の自信のなさなのか?
ともかく、言いたいことは分かったw

良い点で言えばもちろん絵については定評のあるジブリってだけある出来だし、特に背景は安心感があるね。
出てくるキャラクターはことごとく宮崎テイストなデザインばっかりなのも悪くはない。
でもどこかで見たようなキャラばかりだと、やっぱり監督は親父の遺産に頼っているか逃げられないのかなと勘ぐってしまう。

クモの正体は子供には結構ショッキングなデザインかも?
ただあの目無しのデザインを観るとナウシカの土鬼の皇帝(弟)を思い出すね。
ウサギもクロトワに見えて仕方なくて、心の中では「香川照之じゃなくて、やはり家弓家正の方が声合ってる気がするなあ」と思えて仕方ない…。

まあ、主人公と同じで、監督がずっと影に追われてると思えるような作品でした。
円柱野郎

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