どぅぐ

ゲド戦記のどぅぐのレビュー・感想・評価

ゲド戦記(2006年製作の映画)
4.3
原作はアーシュラ・K・ル=グウィンの代表作『Tales from Earthsea』

魔法・剣・龍が登場するハイファンタジーではあるけれど、
内容は「生と死」や「光と影」の狭間をもがき苦しむ主人公を軸に展開していくため、ダークファンタジーとも評されている。
敵を魔法や剣で倒して、幸せ。
という、陳腐な勧善懲悪では決してない重厚な物語。我々に考える余地を与えてくれる。そこが、ゲド戦記の良さ。映画は、その世界観をしっかりと踏襲していて、痺れた。

多くの説明を省いていたけど、
あの超大作をここまでコンパクトに収めたのは素晴らしいと思う。
それと、アースシーの牧歌的な風景が、とても美しかった。

テルーの唄を聞くと、心の汚れが落ちていくような気がする。ああいうのを優しい旋律と呼ぶのだろう。
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