TSUTAYAで働いてた時に異国の方がタイトルが判らないと訊いてこられたことがあった。
ジョディ・フォスターが出てるという。
タイトル検索しても出てこない。邦題が恐らく違うんだろう。
ふいに彼女がポーズをとった。
「こんなのよ~」と。
それで判った。『ネル』だと。
「こちらです。」
彼女をつれて売場にいく。
「これですか?」
パッケージを手に取り彼女に渡す。
すると彼女はとび跳ねて喜んで、目の前にいた私をぎゅっと抱き締めてくれた。
ちょっとだいぶびっくりしたけど嬉しかった。
「これ!!これがみたかったの!
あなたよく判ったわね!
ポーズ?!あのポーズね!!」
等とこの映画についてたくさんたくさん語ってくれた。
ただ英語だから半分以上は聞き取れなかった。なんせ早口だし。
彼女はしばらく店内を散策して、私がレジに入るとやってきた。
「貴女も好きな映画だったのね!!
見つかって嬉しいわ!神のお導きね!」
興奮して嬉しそうな彼女はレンタルしていった。
後ろ姿を眺めて嬉しい気持ちに浸りながら「観たことないんです」って、英語でなんていうんだろうなと考えた。