鍋山和弥

吉祥天女の鍋山和弥のネタバレレビュー・内容・結末

吉祥天女(2006年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

『遠野家』の野望阻止と、『遠野家』への復讐のため、地元に、戻って来た、『サヨコ』の、活躍を、描いた物語。体を売ってまで、『遠野家』を潰した、その姿は、『サヨコ』の、ミステリアス感が、漂う。『遠野家』に、復讐したがっていたのに、『遠野家』側の、『リョウ』に恋をした様子は、もっと、掘り下げれば、ミステリアス感だけじゃなく、人間味が、もっと出て、そのギャップを、楽しめたのではないか?とか思う。あと、過去のことを、もう少し、鮮明に描けば、もっと、『サヨコ』に、共感できたのではないか?とか思う。『遠野家』潰しの様子は、描かれてはいるが、何のためかが、少し、描写が、薄く、分かりづらい。その分、満点とは、言いづらい。とにかく、もっと、ドラマ性が、欲しい。なぜ、『遠野家』を潰したいのかの、説得力のある、描写が、もっと、欲しい所。映画なんだから、もっと、ドラマ性が欲しい。これだと、『サヨコ』の、ミステリアス感ばかりが、目立ち、『サヨコ』に、共感しづらい。『サヨコ』の、心理状態を、推測しづらい。『遠野家』と『叶家』の、権力抗争なのは、分かる。権力抗争なのだから、もっと、オドロオドロしく、描いて欲しい。権力抗争物が、好きだから、個人的に、この点数。いっそ、結婚したのだから、『アキラ』と『サヨコ』の、絡みシーンを、オドロオドロしい、音楽に乗せて、入れれば、もっと、共感しやすい。映画なのだから、そういう、視覚効果や、雰囲気を、もっと出す、音楽が、欲しい。そんな、骨組みが無いと、役者の、演技力頼みだけじゃ、見てる人に、共感を求めるのは、難しい。この作風ファン以外に、共感求めるには、『サヨコ』のカリスマ性だけでは、難しい。映画なんだから、会話で、推測させるだけでは、駄作になる。とにかく、過去に、何があったか?分かりやすい表現が、欲しい。神社で、小さい頃、『サヨコ』が、襲われたシーンも、無表情で、『サヨコ』が、ハサミで、男に、反撃する所も、泣きながら、逃げ惑い、それからの、『サヨコ』の反撃のシーンを、入れれば、現在の、ミステリアス感が、男性不信によるもの感が出て、見てる人に、共感されやすい。『サヨコ』が、小さい頃から、ミステリアスで、人間味が、無いため、共感しづらい。『サヨコ』の、カリスマ性だけの作品。ストーリーは、良かった。
鍋山和弥

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