公開当時、主人公・お島のキャラが奔放すぎるとして、18歳未満は鑑賞禁止となった、水木洋子脚本の爽快女性ムービー。
高峰秀子の最高傑作は『女が階段を上る時』ですが、個人的には、これが一番好き。
耐え…
パワフル武闘派高峰秀子。
他人のせいで居場所を奪われ続けても行った先で一生懸命働くことで身を立てる姿が素晴らしい。
ダメ夫にホースで水ぶち撒けるとこと洋服姿で自転車乗り回すとこが面白い。
敵は…
◆まず冒頭、あねさん被りたすき掛けで扉の桟を拭く姿の可愛らしさにハッとする。
◆結婚相手が気に入らないと、入籍済みにもかかわらず祝言の晩に逃げ帰ってくるデコちゃん。
◆箱枕を投げてガラス障子を割…
ダメ男キャスト豪華すぎてw
大正という時代は、キレて当然のことなのに女がキレると「気狂い」で片付けられるそれこそ気狂いのような社会。
心からあの時代に生まれなくて良かった〜と思うのです。でもそんな時…
『あらくれ』
1957(昭和32年)
「だめですよ。男に振り回されちゃ。こっちが一人前の男にしてやるくらいでなくちゃ」
徳田秋声の原作を水木洋子が脚本して成瀬巳喜男が監督。
大正時代を舞台にし…
雨を降る中ずんずん歩く高峰秀子の後ろ姿のなんと逞しいこと。不条理な男たちにひたすら抗いまくる。ビンタされても怯まずなんなら男に暴力を振るう。ヘラヘラと男に流される女とバトルするのも、傘をさすというラ…
>>続きを読むまず高峰秀子の体当たりの演技が圧巻。まさに「あらくれ」のお島を演じ切る。
しかし見事なまでに男運がないお島、、そんなお島のパートナーたちを演じるのが、成瀬作品の常連である上原謙・加東大介に加え森雅之…
このレビューはネタバレを含みます
あれやこれやのエピソードの連発で、ともするととっちらかった印象になってしまう展開を上手くまとめあげているのは、さすがは水木洋子と成瀬巳喜男の名コンビである。出演者もとても豪華で、作中で描かれている大…
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