西東京

あらくれの西東京のレビュー・感想・評価

あらくれ(1957年製作の映画)
4.5
雨を降る中ずんずん歩く高峰秀子の後ろ姿のなんと逞しいこと。不条理な男たちにひたすら抗いまくる。ビンタされても怯まずなんなら男に暴力を振るう。ヘラヘラと男に流される女とバトルするのも、傘をさすというラストも極めて正しいとしか言いようがない。大胆な省略もさすが。
加東大介が2階で花の先生とイチャコラしてる時に1階で何も知らない高峰秀子と仲代達矢が向き合う無言の時間が数秒あって、すごい短い時間なのに映画のラストのその後を想起させるような、ただなんでもないようですごくドキッとする瞬間だった。
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