吉良吉影

アリスの恋の吉良吉影のネタバレレビュー・内容・結末

アリスの恋(1974年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

どうでもいいことだが、この映画で一番驚いたのが友達のイケメン美少年がジョディ・フォスターだったこと。完全に男だと思っていたので、まんまと騙された。

夫をなくして女手一つで息子を育てる苦労話。仕事、恋愛、子育てで上手くいかなかったアリスだが、これからも面倒見が良さそうなデイヴィッドに出逢って良かった。アリスは悉く暴力的な男に出逢ってしまっていたため男性不審にもなりかねない境遇だったが、最終的に2人が仲直りする終わり方はスッキリして良かった。

こういう温度感の映画は、なぜか好き。レストランのウェイトレスで働き始めてから、不器用すぎる女にセクハラ気味な女上司と癖のあるキャラが多くて面白かった。だが、子供とはいっても息子が自由奔放すぎるので、人よってはイラッとさせるかもしれない。

カウボーイ姿で鏡に向かって銃を構えるトムが、『タクシー・ドライバー』で似たシーンがあったので思い出した。スコセッシの映画は「伝記・長い・湿っぽい」という印象だが、この作品はそれらに当てはまらない異色さを感じた。
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