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蟲師のsingerのレビュー・感想・評価

蟲師(2006年製作の映画)
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実は発売日に購入して、一度深夜に鑑賞したのですが、いつの間にか眠ってしまってて・・・。
そういう事があったので、何となく気構えてしまい、万全な時を待って再び鑑賞。

それでも、途中眠気と戦うこともしばしば。
映像や音楽にそういう雰囲気が漂ってたようにも思いますね。
これも蟲の仕業なんじゃないかと。

作品自体は、映像を楽しむという感じ。
役者の演技や、ストーリー云々よりもその部分に大きなウェイトが乗っかっているので、
そこに惹かれるポイントが無ければ、物凄く退屈な映画なのかも知れません。

光の演出が凄く印象的でした。
特に、森の木々から零れる木漏れ日。
CGで再現された蟲の蠢きにも驚かされたんですが、
個人的には自然光の取り入れ方に監督の拘りを感じましたね。
映像に関しては、そういう木々や沼や山道の雰囲気の作り方というか、選び方が興味深かったです。
なので、特典ディスクのメイキングは楽しめましたね。
かなりのボリュームで、堪能しました。
今まで殆ど人が入ったことが無いような場所でのロケだったようで、その辺りは蟲箱だけのお楽しみ。

ストーリーや背景からすると、やっぱSFなんでしょうね。
オダギリジョーがインタビューで語っているように、時代も国籍も無い。
でも、どことなく昔話のような雰囲気があると。
そんな中でとても緩やかに、光と闇の中を行き交う物語。
凄く退屈に思う人も多いかなぁとは思います。
エンディングもあっさりしてるし。
でも、個人的には「SHINOBI」なんかより全然マシだと思いました。
まぁ、比較する次元が違うとは思いますけど。
面白い映画というよりは、とても芸術的な映画という感じですね。

こちらが噂?の蟲箱。
うーん・・・。
何か和菓子の箱みたいでした・・・。
饅頭とか入ってそうな感じ。

中身です。
シナリオと絵コンテと撮影日誌ですね。

大友克洋完全監修!
ということで、封入の応募ハガキに最も驚かされました。

ギンコが背負っていた背負子レプリカ!
淡幽が蟲封じに使った菜箸レプリカ!!
蟲の辞典である蟲覚え書きレプリカ!!

・・・と、凄い賞品だなぁと。
まぁ、当たらないでしょうけど、自分も応募してみようかと思います。
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🎦こちらは2007年11月22日にブログに投稿したレビューです。
大友克洋もオダギリジョーも大好きなので、自分にとっては堪らない作品になるだろうなぁと思っていて、しかも地元で結構ロケしてたというのもあって、
最大級の期待を背負いながら観た作品だったんですが、
実際は、かなりキツめの睡魔を呼ぶ、雰囲気映画だったということで、
正直、今では殆ど内容を覚えてない位ですね。
ストーリーはちょっと微妙ではあったんですが、映像は本当に美しく、幻想的だったので、もっともっと歳を取ってから、もう一度観返すのがいいのかなぁと思いつつ、今は「蟲箱」を玉手箱のように保管中といった所です。

http://kj1107.seesaa.net/article/68217786.html
↑文中の「蟲箱」については、ブログの方に写真を掲載しています。
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