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女の警察のlastpanzerのレビュー・感想・評価

女の警察(1969年製作の映画)
4.0
銀座のキャバレーの元締め社員で、「女の警察」の異名を持つ主人公アキラが、友人の死の謎を追ううちに、背景にある巨大な陰謀・汚職に気づくが…

ロマンポルノ直前の日活映画なだけあり、濡れ場の多さはエロ映画的だが、原作が「トップ屋」梶山季之なので、単なるお色気風俗モノに収まらない。

後半明らかになる汚職事件は紛うことなき同作者が原作の大映映画「黒の超特急」のそれだし、主人公の活動も女の警察というより、命懸けで関係者への聞き込みにより、事件の全体像を明らかにするという、トップ屋そのもの。

美しい女性たちとのロマンス、サスペンス、政治汚職もの、お色気もの、風俗もの、日活的アクションもさらりと盛り込まれ、短時間で非常に見やすい娯楽映画になっている。

同潤会アパート有りし日の表参道〜原宿間や、ドヤ街そのものの新大久保〜歌舞伎町など、ロケ中心の撮影も良い。一瞬だが地方ロケ(岡山・広島)もある。 
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