サガン

アメリカン・サイコのサガンのレビュー・感想・評価

アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)
4.1
◆承認欲求の病理◆
ヤバいw
前に観た時より面白~い
80年代の典型的な"ヤッピー"のステータス至上主義を皮肉ったブラックコメディ

主人公パトリックのモーニングルーティーンが最初のヤマ場
クリスチャン・ベイルの作り込みが上手過ぎて笑えるw
いい役者だなぁ

毎日レストラン選びや女性のランク付け、噂話に大わらわ
働かないけど忙しそうw
名刺較べが次のヤマ場
おもしろっ!

インスタやfacebookを覗くとこういう人いますよね(¯∇¯٥)
20年前に現在のSNS全盛を予見したかのような先見性がすばらしい

"名前"というモチーフを効果的に使い、存在が不確定でなんかフワフワしてる。
他人の名前で呼ばれたり
娼婦に勝手に名前をつけたり。
そもそも殺したのは本当にポールだったのか?とか
彼らは自分以外には無関心で相手の名前など気にしていない。

衝撃告白をしても名前すら間違われるラストの表情。
この病人たちには"他者から認識されないこと"が1番のお仕置きだとわかります笑
苦しみ狂ってゆくパトリックはまだマトモな方だという皮肉も。

名前=アイデンティティで「千と千尋の神隠し」でも名前の大切さが示されている。
自分の名前も他人の名前も大切に♡
サガン

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