松岡茉優

アメリカン・サイコの松岡茉優のレビュー・感想・評価

アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)
4.3
久々の再見。初見時(スコア3.4)よりも大分楽しめた。見返して観るとめちゃくちゃ変な映画だなと思った。
変だと感じた点3つ
1.ウォール街のエリートサラリーマンが主人公なのに、仕事をしているところを映さない。
→ウォール街勤務、親父のコネ(?)かなんかで入社という情報しかなく、会社にいるのに仕事を全くしていないという変な違和感がある。ウォール街のリーマンなのにレストランに行く時か家への帰り道か家に帰った後の光景の方が強烈。

2.オチを明確に提示しない。
→警察に捕まったり、今後も殺人を犯そうとしたりする素振りを見せたりせずに、曖昧な感じで終わるからモヤモヤする。

3.探偵役のウィレム・デフォーは最後まで大きな爪痕を残さない
→主人公を追い詰め切らない(切れない)モヤモヤ感が余計気持ち悪い。しかもほぼクリスチャン・ベイル視点で進んでいくので、探偵側の調査によりクリスチャン・ベイルの「素性」を暴いていくサスペンス性が皆無。だからこそ「ノイズ」でしかなくなる。

個人的にはホームレスに絡む所が1番好き。マジでカス人間。
松岡茉優

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