けーはち

バットマン フォーエヴァーのけーはちのレビュー・感想・評価

3.3
ヴァル・キルマーのバットマンはやや地味でも、悪役とヒロインが豪華キャスト。絵的インパクトは他シリーズに負けず劣らず。特にリドラー、ジム・キャリーの怪演は光る。
両親を殺された時の光景を悪夢に見てうなされるブルースは、相棒ロビン、恋人チェイスとの邂逅から、トラウマを克服し、ブルースでありバットマンでもある自分を客観的に受け入れる。ただ「悪夢を見る」という描写は執拗だし「もうバットマンはやめる」という旨の発言はあったものの、やめたからどうなるって保証でもないし、ブルースとバットマンが人格的に分裂して悩んでいたような描写もないので、物語上の説得力はあまり無いような…。あまり細かく考えず、御伽噺のような寓話的、象徴的に捉えるべきかも。
ロビンとの共闘はやや強引ながら燃える展開だし、強烈な狂気を放つヴィランの芝居が、飽きさせずに引っ張ってくれる。

小ネタとしてスラム街に出てくる「スラムダンク」の看板に注目。