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WINDS OF GOD ウィンズ・オブ・ゴッドのMKのレビュー・感想・評価

5.0
早くに逝去された今井雅之さんの代表作。
たしか舞台が世界的に賞賛されての映画化だったような。。

winds of god 神風特別攻撃隊員の話。
現代の若手お笑い芸人が記憶もそのままに終戦間近の日本にタイムスリップしてしかも特攻隊員になるという話。

成功=死。人間の死を前提にしたとてつもなく理不尽な作戦をはじめは否定して抗うふたりが、人々との交流や仲間たちの心持ち、生死を目の当たりにしてやがて特攻隊として飛び立っていくという。

同調圧力と言ってしまえばそういうことになってしまうし、自分もあの環境にいたら出撃するかも…みたいな浅はかな思考がぐるぐるしながら鑑賞するのだけれど、命令に反くことなく散っていった戦士たちの心情、自らの気持ちをどんなふうに無理矢理にでも整え、奮い立たせ死にむかっていったのかを考えさせられる映画だった。

殺し合いは太古からあるとは聞くけれど、やはり殺し合いはなんでも悲しい。。
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