ねぎおSTOPWAR

ミス・ギャングスターのねぎおSTOPWARのレビュー・感想・評価

ミス・ギャングスター(2010年製作の映画)
3.6
2010年に公開された、1973年が舞台のコメディ。
舞台は古くても、作られたのは《ウェルメイド映画》が増えた時期だから、テンポもいいし楽しいお話です!!

初老の女性3人の痛快でハートウォーミングストーリー。
8年かけて貯めた(?)金で、3人でハワイに行くつもりが・・いざ旅行代金を振り込もうと思ったら・・・。

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個人的に最高にウケたのは、シンジャが空港で悪徳野郎を殴るシーン。
そこでの効果音が「バイオニックジェミー」!!ww

【出演者】
〇ジョンジャ役はナ・ムニさん。
・・「怪しい彼女」のおばあちゃんと言えばわかるかな?あるいは「キム・サムスン」のジノンのおばあちゃん社長!数々の演技賞を受賞してきた名優です。
〇 仕切り役ヨンヒ役はキム・スミさん。
・・この方も出演作は多数。演技学校の主任教授もしています。
〇 若いシンジャ役はキム・ヘオクさん。
・・「サニー」で若いイム・ナミのお母さんでした。

●銀行強盗のジュンソクはイム・チャンジョン。「セックスイズゼロ」の主人公。
●2シーンに登場の友情出演:ヨンヒの息子はお馴染みペ・ソンウさん。

【1973年の韓国】
朴 正煕(パク・チョンヒ)の軍事政権真っ只中です。
経済的には『漢江の奇跡』と呼ばれる高度経済成長がなされた後。国が戦後の貧しさから脱却しようという頃ですね。
そして日本にいた(後のノーベル平和賞 大統領)金大中氏がKCIAに拉致され、ソウルで軟禁されたという事件が起きた年です。
特に映画の中で関連することは起きませんが、ジョンジャの「かつて生んだ子は旦那に勝手に養子に出され・・」というセリフだけのエピソードは当時の韓国の社会問題が背景にありますね。最近観たものだとドラマ「ムーブ・トゥ・ヘブン私は遺品整理士です」のエピソードのひとつに養子問題がありましたね。


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