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顔のseishirowのネタバレレビュー・内容・結末

(2000年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

この映画の「福田和子の事件を下敷きに」という売り方は大きなミスではないか。勿論逃げる様はそうだけど事件のあらましと人物の造形が違いすぎる。当時はワイドショーでも持ちきりで、なぜか福田を庇うような、というか公然と「可愛い」というコメンテーターも居たりしたが、あくまで世間を騒がす殺人者だった。一方、このヒロインには同情させる部分が大いにあり、恋愛ドラマを見て泣き、後にそのセリフを実際に言ってみるなど可愛さもある。生まれ変わりという言葉がたまに出てくるけど、ほんとにどんどん生まれ変わり続けるような逃亡劇だった。島から泳いで逃げようとするラスト、逃げ切って欲しい。だから福田和子とは別にして欲しいのだ。
藤山直美は当時41か…あの不器用なタンバリンみたら惚れてしまうかも。
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