カカオ

顔のカカオのレビュー・感想・評価

(2000年製作の映画)
3.0
妹を殺し、大阪や九州大分の町を転々とする逃避行劇。




当時はワイドショーで話題だった。本作品は時効直前で逮捕された福田和子の事件を参考に作られた物語。


以下、ネタバレあり















尼崎の小さなクリーニング店

中年になっても甘えさせてくれていた母親が急死し、葬儀の深夜、身なりが派手で自分とは正反対な性格の妹に罵られカッとなり殺害してしまう。




当てのない逃避行が始まる。

阪神大震災、大阪の経営が苦しいラブホテルを経て、大分のスナックに転がり込む。


ラブホの経営者の首吊り、スナックのママの弟が殺害されるなど、たどり着くところに災難を招いてしまう負のオーラ。都度、警察の事情聴取を避けるため逃亡する。










なんか中途半端で終了したような印象でした。


さらにはWikipediaで確認したところ、福田和子の逃避行とは似ているようで似ていない。

タイトルの「顔」も、福田和子の逃避行ならば整形手術で変装しているが、本作品吉村正子は恋をして表情は明るくなるが整形手術はしていない。マスクで顔を隠す程度。





時効直前で逮捕に至るスリリングな結末では無かった。

先の展開に興味を持たせる脚本で面白く鑑賞できたが、やはり結末の不満が勝ってしまう。






藤山直美、
喜劇の舞台女優のイメージが強い。決して華やかな物語ではないが堂々と演じておりました。
カカオ

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