nana

顔のnanaのレビュー・感想・評価

(2000年製作の映画)
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実際の事件を基にした話だそうですが、殺す相手も違うのであくまで原案くらいだと思います。
ポン・ジュノのフェイバリットムービーというのをどこかで聞いて気になっていた作品ですが、確かにポン・ジュノっぽい、韓国映画っぽい。
藤山直美演じる主人公はポン・ジュノ作品に出てきそうだし(パラサイトの家政婦役の人とか)、國村準がソン・ガンホに見えてくる。

追いつめられるほど、どこか解放的に見えてくる主人公。
印象的な音楽も彼女の逃亡劇を彩ります。
劇中で何度か出てくる彼女の雄叫びとも言える叫びが、より喜劇性を増しています(シチュエーション的に笑えない叫びもありますが)。
犯されたんじゃない、あたしが買ってやったんだ。

どんどん変化していく主人公の「顔」。
それを体現する藤山直美に圧倒されるし、周りの役者も全員良いです。

さらばじゃ!
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