パッチ

顔のパッチのレビュー・感想・評価

(2000年製作の映画)
4.0
走ってる後ろ姿、背中から滲み出てる劣等感
人のモノ蹴飛ばしといて気づいてもいなさそうな図太さ
いきなり
月が西から登ったら私と一緒になって下さい。気軽にうんって言って下さい
なんて
叶わない実現でも「約束」で相手を縛らせちゃう厚かましさ。
約束させた後に「さらばじゃ!」って…
出てくる人みんな訳ありでおかしい人ばかりだけど、みんな体温があるのが伝わってくる。
悲しいけど笑ってしまう。
実話なのに笑っていいのかわからなくなるけど、ここぞというシリアスな時に流れてる音楽からして、笑かしにかかってる。
同時に、藤山直美だからなのか、人間そのものに対して妙に愛おしい気持ちにさせられる。
殺人を犯してからやたら夢を叶えてく主人公。
突っ込みどころ多いけど、それもまた人間そのものに思えてリアルだったり。
最後には泳ぎたかった海を泳いでひたすら逃亡。
生きる力が半端ない。
藤山直美の演技がもっとみたいので、団地も観てみよう。
パッチ

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