ニューヨークで火事を装った殺人事件が起き、ベテラン刑事エディ（ロバート・デ・ニーロ）と放火調査官ジョーディ（エドワード・バーンズ）が犯人を追う。しかし、犯人たちはマスコミを利用しようと、知名度のあるエディを狙い始める。
事件の設定もストーリーもユルくて、英雄はさほど活躍せず、恋人は動きなく、目撃者は役に立たず、犯人は頭悪く、どれもキャラクターが中途半端だった。
メディア批判かバディムービーか、どっちかに寄せちゃって良かったんじゃないかと。
それでも、ロバート・デ・ニーロの男臭い魅力のおかげで前半はけっこう楽しめた。
そして、この作品には意外な役者がいっぱい。目撃者はヴェラ・ファーミガ、娼婦の元締めにシャーリーズ・セロン、テレビ局の重役にキム・キャトラル、そして火災現場の子役はアントン・イェルチンだ！
以下ネタバレ。
デ・ニーロがあっさり死んじゃってびっくり。
彼を失った怒りを原動力に、あまり冴えないエドワード・バーンズが物語を引っ張ったってことは、やっぱりデ・ニーロの存在感ありきなのかな。
最後の最後まで、メディアの倫理観を強烈に批判してるんだけど、悪党と英雄が死に絶えても、マスコミは生き続けるというのが皮肉だ。
