恋愛映画企画終えたと思ったらそのリバウンドなのか、急に炎の男たちの映画をチョイス。
『リベラ•メ』。
これ、なかなか観れる機会がなくて、通勤圏内の手近なとこだと渋谷のTSUTAYAにしかないってことで、わざわざ借りに行った。
消防士の映画と言えば、『バックドラフト』。これに勝るものはない。本作もかなりそれに影響を受けてる。
火の流れ、火の元、そして、出火の原因。
この辺をかなり“生き物”のように捉え、生ける炎の海の中で戦う男たちを描く。
そして、さすが韓国の映画。
出火の原因にかなり重たい話を乗せる。
一連の火災被害。これは、どうやら放火だとなり、爆破系の連続放火犯の影がチラつく。
過去の放火の鎮火作業中に相棒を失った主人公。
因縁の如く立ち向かうも、緻密に計算された火災現場、圧倒的な火力。
なかなか簡単に消火して犯人逮捕とならない。
ならないどころか、次から次へと仲間達にも犠牲も出る。
連続爆破放火犯vs精鋭消防隊の、燃やす、消すの攻防が幕を開ける、、、。
この放火犯側のドラマが重い。
ただの愉快犯というわけでもい。社会的な問題を潜ませ、放火犯の複雑な背景を浮き彫りにする。
共感や同調はできないが、犯人側にも“燃やす”動機を作り、犯人像におぞましさと猟奇的な生々しさを浮き上がらせる。
この俳優のビジュアルや話し方、立ち振る舞い含めて、観てて生理的にザワザワする感じ。
ただの勇敢な男たちの友情と勇姿、、、だけではなく、どっちかというとドロドロとしたサスペンスも強い消防士映画。
それにしても火災現場の迫力がすごい。
そんな火災、そんな街中で、そんなにしょっちゅうあったら動き出すのは消防隊だけではないだろレベルの苛烈な現場がスゴいリアル。
撮影で火傷でマジの負傷者出てるんじゃないかと思うレベル。
ちょこちょこCGも使ってるけど、炎に包まれたり、汗か水かわからない緊迫感、逃げるのか進むのかの切迫感、なかなか堪らない。
レビューの件数が少ないし、評点低いけど、ココ最近韓国のハードな人間ドラマに焦点当たりがちな今こそ逆にアリな気がする映画。
あの現場の検証アシスタント的な女の子、可愛いと綺麗の間にいて素敵。
男たちの中の紅一点効果もあるのか、画面に出てくると目が離せない。
F:1624
M:194