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『生きてはみたけれど 小津安二郎伝』に投稿された感想・評価

この83年製作と言うのはギリギリだったかもしれない。存命の方も多くて取材がしやすい最後の年だったかもしれない。小津安二郎の兄から弟妹も出てきて小津監督は、場合によっては80年代でも生きていたかもしれないと思うと生きていて欲しかったような60歳で人生が終わった方が嫌な日本を見なくてよかったのか、その辺がわからない。その中で印象的なのはやはり今村昌平だろう今村昌平の日経新聞「私の履歴書」の中で「東京物語」のときの東山千栄子が脳卒中で死んだシーンをまさにこの時今村昌平の母親が死んだ時も脳卒中だったことを引き合いに出して小津監督が「あんなもんだろう」と話したときに何と冷徹だったとを思い出すと言うコメントがあったことを覚えている。それとは違う「麦秋」でのお茶漬けのシーンを語ってる。他の時の話を今村監督から聴いて欲しかった。「吉田善重が語る小津安二郎の映画世界」というのがNHKのETV特集でやったのを見直してみたが吉田監督の分析もまた面白い角度から来ている。「生きてはみたけれど」はどちらかと言うと王道の映画ドキュメンタリーであり貴重な関係者の意見が聞けて大変参考になりました。本作と話はずれますが、このETV特集がジェネオンから出てるんですけれどもアマゾンで中古1万2千円の値段がついてるのには非常に驚きました。廃盤だからでしょうが。NHKは、受信料取ってるんだから配信しなさい。
「小津さんはとにかく本物が好きでした」って、なんかヴィスコンティみたいだなぁと思った。出てくる小物が全部本物だし。山田洋次はそれを「ブランド志向」って言ってちょっと批判気味だったけど、まぁたしかにそういうものが鼻につく人もいるよなと思う。むしろこんなに評価が高すぎるのが驚くべきことというか、この人のスタイルに反発する人もっといていいんじゃないか?と思うレベル。うちの父親とか、絶対小津安二郎なんて見ないと思う。生活様式があまりに違いすぎる。

出ている女優さんが皆歳をとっても優雅でお上品なこと!その中でも一際女王感半端ない岡田茉莉子。笑。この人、岡田時彦の娘なんだ😳うぉー!どうりであのバサバサまつ毛!岩下志麻はほんとにお美しいの一言。原節子が見れないのが残念だなぁ。

原節子のことを好きだった小津安二郎に、いたずらしようとして隣の席に座らせたら真っ赤になったっていうエピソードすき笑 めちゃシャイじゃん笑

仕事してたとき酒飲みまくってた話もいいな。空けた一升瓶に一つずつ筆で数字書いてある笑 北鎌倉で私もこんな生活を送りたいぴ…志賀直哉とも親交があって、かなり尊敬していたらしい(志賀直哉読もう!)

他にも興味深い話がちらほら。Wikipediaに丸ごとそっくりのってる話もあった笑
監督小津の証言ドキュメント「無」とは?



 2011年8月27日 17時13分レビュー


 

1983年脚本、構成、監督井上和男。

日本映画の四大名匠、

アメリカから絶大な尊敬をあつめ、国民栄誉賞をいただいている黒澤明。
小津とは対極な作家の黒沢明。黒澤サムライ活劇と正反対をつらぬいた。
時にヒューマニズムに、時にファンタスティックに、時に説教っぽい黒澤明。

日本の古典映画化作品から独特の格式美を追求、女性を見つめた溝口健二。

悲壮なドラマからドロドロしたラブまで悲しい中に浮き立った家族とラブを切り取った一番好きな巨匠、成瀬巳喜男。

そして「ザ日本人」がいつまにか「ザ人間」に。いつまにか世界の「オズ」になり、人間を映し出した家族とラブと孤独を切った小津安二郎監督。

ローポジション、日本の家族、独特の画面構成、そこに滑り込む家族、恋愛、別れを表現した日本の素晴らしき監督

小津安二郎についての証言ドキュメンタリー、何気に気になり、松竹ビデオで再見。

本当に出演者だけで豪華必見!

そして小津入門に抜群なドキュメンタリー、監督井上さんのインタビューとともに懐かしい作品を振り返っていきます。

岸恵子、司葉子、淡路千景、笠智衆、東野英治郎、杉村春子。

映画監督こないだ引退宣言発表の新藤兼人、

新潟出身の映画評論家佐藤忠男と様々健在の姿とインタビュー。

小津には、初期大学物、きはち物という庶民物語からサイレント映画がはじまる。

東京の深川生まれ。教員をしていた小津さん。

それから幼い邦画に疑問を感じ、洋画に惹かれ、

エィゼンシュタイン「シィビリゼーション」を見て映画をこころざし、撮影助手からはいった小津。

初期の大学物、きはち物を見たくなりました。

初期は、カメラ移動からアメリカ映画のやら自由奔放な作風だった小津。

きはち物の親子の愛を中心に据えた映画から独特の日本人の心を描きはじめていったようです。

私が見たのちリメイクする「浮草物語」もサイレント映画ですが、旅回りの座長のラブ模様、親子模様がほどよく伝わる物語でした。

この頃から小津の片腕俳優として出演し続ける笠智衆さん。「父ありき」で出ずっぱりの出演に大層喜んだそうです。

そしてそんな笠さんに「能の面」でいてくれという指示を出します。余計な芝居は、させないんですね。

これは小津組の特徴で自由そうに見えて、

ガチガチなアングル要求

確固たるアクション

確固たるリアクション、抑揚

出来るまで繰り返す

という証言を皆々様おっしゃります。

それほどキツい、窮屈な現場なんですね。それでも小津「先生」と言われ皆様の思い出を各々語ってくれます。

岩下志麻さんは、「60回やった」と言い

世界の今村昌平監督は、「麦秋」で助監督につき、原節子の食事シーンを見てそこに小津の「性」なる演出をみたと言い、

杉村春子さんは、

小津さんが「支えだった」と言い

須加不二夫さんは繰り返されるリハーサルに、

「役者は、同じ芝居を二度繰り返さないと駄目だ」

とキツい事を言われ、

岸さんは、あまりのリハーサル回数に「なんで?」と聞くととても優しそうに

「あなたが下手だからだよ」

と言われたと言い

映画評論家の佐藤さんは、「雌鶏」ではじめて小津を意識し、本作に人間が人間をなじる事の意味を見いだしたと言い

様々な思いが溢れた素晴らしい証言ばかりです。

小津のお墓の「無」の文字そして後期作品テーマにある

親の「孤独」

男の「孤独」

ひとりぼっちな姿

そこに小津自身を一番投影させたかったんじゃないのかな?と映画を見て感じました。

そしてそれは、世界をわたり、

ヴィムベンダーズからスコセッシからドナルドキーンから台湾のホウシャオシェンまで世界の監督や人に伝わっているんだと思います。

着物、文化、国籍違えど小津の表現した「挨拶」や「コミニケーション」「空間」「景色」「家族」「ラブ」は、これからも生きる伝わり続けていくと思い直しました。

映画監督小津安二郎フィルムは、これからも生きるけども

決して滅びない日本人を切り取った日本映画の巨匠監督だと思いました。

素晴らしいドキュメンタリーでした。 

日本映画の素晴らしき四大巨匠、監督小津の証言ドキュメント「無」とは?
 
私は、フィルムに映る、小津が魅せてくれた日本人の心ばえのような気がします。

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