らんらん

あすなろ物語のらんらんのレビュー・感想・評価

あすなろ物語(1955年製作の映画)
3.5
原作井上靖、脚本黒澤明、黒澤の元で助監督をしていた堀川弘通の監督デビュー作らしい

内容は
主人公の少年の体験談、成長物語みたいな
12歳、15歳、18歳とそれぞれ3つのエピソードから構成
いろんなことがあるんだけど、あすなろの木みたいにあすなろう、あすは檜になろうって、諦めることなく頑張っていこうってのがテーマかと

どのエピソードも良かったです
だって、それぞれに綺麗なお姉さんが登場して来るんだもん!
そんなお姉さんたちと次々に同居出来る少年がうらやましい

それにしてもみんなクセのあるお姉さんたちだったなー、みんな強気で上からのSっぽさが良い
岡田茉莉子は12歳の少年をパシリに使ったりカステラ奪ったり
根岸明美はスパルタ教育で勉強だけだった少年を叩き上げる
久我美子は下宿人の男たちを従えながらの女王ぶり、ウブな少年にも思わせぶりで誘惑

みんな綺麗で魅力が出ていて、それだけで満足度高いです
好きなシーンは久我美子が「私のこと好きならそこから飛び降りなさい!」って命令して、素直に少年が高いところから飛び降りるシーン、その後の久我美子の小鳥キッス、何度も小さいキスするシーンが印象に残る
この久我美子は複雑な事情で性格が歪んでるんだけどそんな久我美子もまた良いんですよね
これが岡田茉莉子だとそれっぽい、はまり役とか思っちゃうもんねw

主人公の少年もそれぞれ3人が好演、一番良かったのは12歳の時の少年
調べてみたら演じてる久保賢って、後に日活の青春スターになる山内賢なんだって
まあ出演作ほとんど見たことないのでそう言われてもピンと来ないんだけどw、子役ながらしっかりしてて光ってるなあって
そんな山内賢の子役時代が見られるって点なんかも見所だと思う
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