だざち

DISTANCE/ディスタンスのだざちのネタバレレビュー・内容・結末

DISTANCE/ディスタンス(2001年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

これ刺さる人には刺さるけど、刺さらない人には退屈に映るタイプの映画なのかなー。確かに何言ってるかわからないシーンもあったし(ボソボソしてる)長いんだけど、自分はそれさえも気にならなかった。
被害者遺族の話だと思ってたから、加害者遺族の話で驚いた。オウムが元になってたりするんだけど、実際にありそうな団体ぽいところや自分の身近な人たちと話が通じなくなっていくようなシーンが現実ぽくてすごかった。
映画の話の流れもすごく好きだった、途中でそれぞれの遺族との関係が映し出されたり警察署から呼び出されるシーンでその人となりを語ったり・・・。
お兄ちゃんと弟の話が好きだった、こういう兄弟いるよねって感じと兄弟だけど正反対なところとか。弟は兄をプールに落とした?のに、兄は弟が轢かれそうになったら体を寄せてあげたり・・・味の違うアイス、自分は食べずに弟にあげちゃうシーンとか本当にグッときた・・・。
最後の展開には結構ゾッとした、そこから急に流れ変わるところも好き。湖に行って火をつけるシーンが目に焼き付いて忘れられない、あの「父さん」のセリフ。簡単なセリフなのにものすごく重かった・・・。思い返すとたしかに教祖の息子のように取れるセリフもあったし伏線もすごい。重く冷たい水のような映画だな〜と感じました。(それが心地いいかは人それぞれ)
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