★1984年、1986年に続き3回目の鑑賞★
英雄に祭り上げられたところからの始まりと、エイドリアンとの結婚、アポロとの試合の結末だけが異なり、あとは名作「ロッキー」の全くの模倣とでもいうべき内容。
本作でもロッキーはまだ人が良くてうすノロな感じを引きずっていて、急に大金を手にした兄ちゃんの成り上がりっぷりなど、ボクシングに対する本気さがないロッキーを描いた2/3位までが何とも間延びした感じ。
また、相変わらずのボクシングシーンにおける殴られっぱなしという戦い方も、ボクシングファンの私にしてみれば見られたものじゃない。
冒頭、前作の映像そのものを5分程度使った回顧シーンもあるので、どうしたって1作目があったうえでの評価となってしまうのは致し方なく、1作目も本作もすでに3回目の鑑賞になるためこの程度の評価となるが、ドラマシーンなどは悪くはなく、また、前作と同じようなトレーニングシーンではあってもやはり熱く滾るものを感じるので、単体作品とすればそう悪くはない。
ちなみにスライの体は前作より無駄肉は減りビルドアップされ、今後のアクションスターに向けて変貌しつつあることをうかがい知ることができる。