ロッキーが再度アポロに挑む。その戦いに至るまでの前日譚が作品の半分ほどを占めており、やや間延びした印象を与えているような。
泡銭が入ると人はどうなるとか、学がないと碌なことないなとか、調子いいときだけ寄ってくる奴いるよねとか。
人生順風満帆とはいかないことを、分かりやすく表現している。
市場を抜けてフィラデルフィア美術館の階段を駆け上がるまでのシークエンス、子供たちがわんさかロッキーの後ろを追いかけていく描写、最高だな。
当然のことながらロッキーが勝利する訳だが、どういう形だったかは忘れていた。ああいうフィニッシュだったのか。何にせよ、個人が努力して報われる、そこに感情移入できるのが、ロッキーのロッキーたる所以なのだろう。