ゆずきよ

ロッキー2のゆずきよのレビュー・感想・評価

ロッキー2(1979年製作の映画)
4.5
新年度は色々と変化の時です。
そんな時だからこそ自分を奮い立たせなければ。
そうロッキーのように。

物語は、前作で名勝負を繰り広げたシルヴェスター・スタローン演じるロッキー・バルボアはボクサーを引退して普通の生活を恋人と送ろうとしていたというお話です。
前作のクライマックスシーンから映画は始まります。
序盤はロッキーのその後とチャンピオンであるアポロ・クリードの苦悩から。
エイドリアンの事が好きなのはわかるけれど、典型的なダメ夫ぶりを発揮するロッキー。
学歴の無い元ボクサーの再就職は中々厳しい状況です。
決まっていた事も上手くいかず、順風満帆とはいかない中でも必死にもがきます。
ボクサーの命である視力に不安がありボクサーに戻る事も出来ない。
そんな中でチャンピオンは再戦を望んでいます。
やっぱり自分にはボクシングしか無いのかと思うも妻を想い苦悩する所が私はこの映画で1番の見所だと思っています。
そこからのトレーニングの比較の演出やお互いのバックボーンなんかが見えて試合への期待が高まりました。
後半へと差し掛かるところで転換期がありそこからの流れが本当に美しい。
やっぱり愛って偉大な力なんですよ。
あとやっぱり音楽が良すぎです。
試合の結果はどうぞ映画をご覧になってください。

シリーズの中では地味な位置付けのロッキー2ですが、私はかなり好きな作品です。
上手くいかない時に腐ったり苦悩したりしながらも諦めないって事を教えてくれます。
それはきっと大切な人のためだから。
今この時期だからこそ観たくなり、人に勧めたくなる映画です。
ゆずきよ

ゆずきよ