ドレスの作品情報・感想・評価

『ドレス』に投稿された感想・評価

再鑑賞。

一枚のドレスが次々と災難を招くという呪いのドレス(というか、変態に狙われるドレス)不条理ダークコメディ。

スランプ中のテキスタイルデザイナーが、たまたま目撃したインド人の女性が着ていた服のパターン(葉柄)をパクり、それを巨大な家ブタと同居しているファッションデザイナーがワンピースにデザイン、それは大量生産されて市場へと。
あるショップで老婦人の目に止まった葉柄のドレス。
試着してお買い上げ。
彼女を発端にしてこのドレスが巻き起こす不条理災難話。

最初の老婦人から妙齢の女性の手に渡り、それは古着屋に流れ10代の少女へ、やがて布切れ、そして絵画、そして土へ還るのですが、人から人へ渡り歩く間に、災難が次から次へとやってくる。

そのドレスを着ると見た男達の性的な欲望が表出するらしく、最初の老婦人のケースは夫に欲望の火がつき"取り敢えず良かったねぇ"なケースに落ち着きますが、次に手にした女性は車掌の男にストーキングされたうえに寝込みを襲われる。
抵抗する彼女に「君を愛してる」「君より美しい人はいない」とかいう男の戯言に彼女も何だかその気になり翌日男と逢引するというアホさ。
しかしそこでも災難に巻き込まれる。
一難去ってまた一難、今度はバスに乗ったら運転手に襲われ……これまた際どいところで何とか回避。
翌日彼女はドレスを寄付に。
次にドレスを手にした少女も着ているところを例の車掌が目撃し、自宅までストーキングされ「キスをしろ」だの「〇〇と言え」だのキモいおっさんの性的ドリームを強制的にやらされる。理不尽。

劇中におけるキングオブ変態の車掌ですが「俺はノーマルだ」をずーっと連呼する。
何処がノーマルなんだおっさん!!!
充分変態だ!しかも犯罪者だってば!
(たぶんこれが笑いところなんだろうけど)

変態さんは監督が演じています。
彼の下着姿、白タンクトップに白パン姿が目に焼き付いてしまい大変に困惑。


登場人物周りがやたらとアグレッシブ。
他人の家にはいってオーディオ機器をぶん投げるわ、運送途中のオルゴールを海に落とすわ、上司を引っ叩くわ、すぐショットガンで撃ちまくるわで、物騒このうえない。

……このドレス、大量生産されたデザインなのでオランダ中で売られたとすると、一体どのくらいの災難を巻き起こしたのか考えると頭が痛くなるwww


冒頭の綿花が収穫されるシーンから始まり、工場で生地に柄をプリントされミシン工場でドレスに仕上がる流れは、エルザ・ケプハート監督『キラー・ジーンズ』で扱っていたファストファッションの裏側を彷彿させますが、今作は大量生産されたドレスの呪いの発動がヘンテコ……流石オランダというべきか……流石『ボーグマン』の監督作というべきか……😅
映画に出会った頃に観た思い入れ&印象に深い、性と偏愛と変態をシュールに描いたオランダ映画。好き過ぎて何度も観たが、今回久々に観てもやはり色褪せてなかった!

一着のドレスを手にした女性達が見舞われる災難を描くので、誰が主人公という訳ではないが、皆キャラがちゃんと立っている。特に頭一つ(変態度が)抜けているのは、間違いなく「俺はノーマルだ」と主張するアブノーマルな車掌で間違いなかろう。

初めは無から出来上がったドレスが、老婆から若者まで幅広い年齢層に着られながら、最後は小さな布切れになり土に還るってのもなかなか好きだった。

こんなにもこの映画が好きなんて、私にも秘めたるソッチの才能が…?
一人旅

一人旅の感想・評価

4.0
アレックス・ファン・ヴァーメルダム監督作。

一着のドレスに翻弄される人々の姿を描いたコメディ。

世にも奇妙なオランダ産不条理コメディの怪作ですが、日本では未DVD化のためVHSで鑑賞しなければならない映画となっています。

スランプ中のデザイナーがデザインした綺麗な青いドレスを手にした人々(&そのドレスを見た男達)がそれぞれ数奇な運命を辿っていく様子を描いたもの。ドレスを着た女を見ると男はたちまちその女の虜になってしまい、性的な欲望を具現化させた狂った行動に出てしまう―という一風変わった作品となっています。一着のドレスが男達の隠れた欲望を露わにさせ、ドレスの持ち主にストーカーまがいの行動を起こしたり、力づくで犯そうとしたり、孫年齢の女学生にキスを要求したり―と、人から人に渡り歩いていく一着のドレスを中心にして、それに翻弄される男と女の奇妙な光景を描いています。

ドレス→ワンピース→布切れ、さらには“絵画”―と形を変えてもなお人々を誘惑するドレスの摩訶不思議な魔力がユニークな一篇で、ドレスをきっかけに隠れた人間の欲望を次々浮かび上がらせていく不条理な“欲望発掘劇”の異色作となっています。一着のドレスの所在に焦点を置いた映像上の仕掛けによって、同じくドレスに惹かれる人々の視点と観客の視点が同期していく巧さも鮮烈であります。
着ると変態の本能がむき出しになる呪いのドレスを巡る奇妙な物語。
honmosuki

honmosukiの感想・評価

3.0
ブラックコメディ。あるドレスに欲望を掻き立てられる男たち。ある意味、呪いのドレス。かなり意味不明な設定で、オリジナリティがすごい。様々な人の欲望が面白い。
あかね

あかねの感想・評価

3.6
これもみたかったやつ🥺💓!
ジャケ惚れ!不条理コメディ?
ちょっと前にあったファブリック
みたいなやつ🌸
あるドレスが大量生産され
ドレスの呪いが伝染。

冒頭のいきなり横で寝てる妻に対し
隣から電話のくそばばあ!はうけた。

そもそもこの呪いのドレス誕生も
デザインほぼ盗作!そこもね。
隣の家の女性の服の柄とゆう
お手軽さ。

ドレスをみるとむらむら。
ジャケ写もこの流れ変態だった。
変態さんが私はノーマルだとか
いってんだがそもそも変態だかな。

ラスト付近で突如字幕がみえなくなり
VHS鑑賞の為困った。
が、どうやら変態おじさんが
歯磨きをもちながら
女性に声かけていた。
もちろん、歯磨いていた笑大事。

こちらもオムニバス風。
なんだろね。
結局、人間色々汚かったり堕落したり
そんで連鎖していったりあるよね。
綺麗な人間なんてあれだがね。
Haman

Hamanの感想・評価

3.3
ものすっごいヨーロッパ映画な感じ。呪いのドレスによって人々の欲望が露呈されていく阿鼻叫喚物語なんだけど、その呪いのドレスが大量生産されたドレスってのが面白い。スランプに陥ったファッションデザイナーがキレ散らかしてる隣人インド人が着ていた服の柄をパクり、それを基にファストファッションとして大量生産されたドレスのひとつ。そのドレスが様々な人の手に渡りながら着てる人間やその周りの人間の欲望をなぜか爆発させる。不条理劇で人の本性を晒すのなんかは、ジャケの裏面でも名前が挙がってるルイス・ブニュエルみがあった。
変態が永遠と「私はノーマルだ!」って叫ぶのがけっこうミソな気がする。変態を演じてたのが監督自身だったし。普通って難しい。この映画の一番伝えたいことってもしかそれなんかも。知らんけど。
ヴェネチア批評家連盟賞受賞作品。
一着のドレスが持ち主を転々としながら関わる人々の人生を狂わせていく笑えないコメディ。実はそのドレスは盗用デザインであり、明らかに悪趣味であるところなんかもミソ。
監督本人演じるベクトルの異なる変態のマジキチっぷりも強烈。盲目的なまでに一つの事に固執する滑稽さが果たして何を射抜いているのか、示唆に富んだ余白に噛み応えを感じる
ぺ

ぺの感想・評価

3.5
とある一着のドレスを身に付けた人に降りかかる出来事を描いた不条理コメディ。
そのドレスを着た女を見ると男は性的な欲望を引き摺り出され、ストーカーやレイプと狂っていく。
ドレスは色々な形状に形を変え、人から人へと渡り歩く。
基本は女一人に対して男一人。
もっと複数人がわらっと群がる展開も見たかった。

富江もこんな話だったと思う。
るるこ

るるこの感想・評価

4.3
これも昔みて、おもしろ〜ってなったやつ。ドレスにまつわるオムニバスだったかな。昔過ぎてうろ覚えだ。
もう1回みたいな〜。
でもソフト化されていないんですね。どなたか試聴方法ご存知の方いたらお教え願います!
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