このレビューはネタバレを含みます
最初からどん底だったのに、さらに底まで落ちちゃった笑。
幸福というものを徹底的に搾り取られ、敗者中の敗者となったコイスティネン。
ただ、どんなに運命が彼をイジメようとも、ちゃんと彼は自分の中に炎を燃やし続ける。
「ここじゃ死なない」
地獄の中で、俺はついに見つけた。
ラスト3秒の強烈な温もりが忘れられない。
『浮き雲』『過去のない男』を見てきた我々には、わかる。
きっと彼はここから脱出し、成功する。
しかし、その成功は描かれない。
描かれないけど、わかる。
それくらい強烈な3秒だった。
本作はハッピーエンドだと、私は思っている。