ひでG

街のあかりのひでGのレビュー・感想・評価

街のあかり(2006年製作の映画)
4.0
今月4回目のアキ・カウリスマキ作品。
アキも深まってきましたね〜😆

この作品は、「敗者3部作」の最終章とまとめられていましたが、このくくりは
いかがなものでしょう?

確かに、不運、不幸な境遇に陥りやすいカウリスマキ映画にあって、本作の主人公
コイスティネンは、ナンバーワンの不幸男
犯罪被害者の方、、
でも、敗者では決してない!
彼は負けていない、

いや、むしろ勝ち負けなんて人生にはない!ってのが今月4本観た、にわかファンですが、カウリスマキ監督が訴え続けているテーマなんじゃないんでしょうか!

そう、主人公のカウルスワマキ、💦いや、、🙏コイスティネンは、めちゃくちゃ不運だけど、負けてはいないぞ!

宝石店の警備員をしているコイスティネン。日々淡々と生活しています。、
そんな彼を酒場で知り合った謎の女性が誘ってくる。寂しい毎日を送る彼はその誘いに乗ってデートを重ねるのだが、、、

いかにも騙すタイプといかにも騙されるタイプ。そして、いかにものという不幸・不運にハマっていきます。

表面的には淡々と起こるべきことを受け止めているように見えるコイスティネン。

でも、カウリスマキをずっと観続けていると、彼なりにやばい!と焦ったり、
絶望したりが、微細な動きや表情の変化で感じられるようになってきます。

そもそも生身の人間って、大きな事が起こってもそんなに大きなリアクション取ってないかもしれないですね。
自分のこと振り返ってもショックや不幸が大きいほど無表情で棒立ちしていたかとしれません。

本作の主役コイスティネンも度重なる不運にただ茫然としています。まあ、もう少し用心しようなって言ってやりたいけど、なんか信じちゃまうんですね。すげ〜いい奴なんですよね、彼は😅

でも、決して挫けません。
投げ出しません。
そんな彼は「負け犬」じゃないのです。

きっと明日は何かある!

人生は思わぬことが起こります。
悪いことも、、
良いことも、、⭕️
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