松原慶太

街のあかりの松原慶太のレビュー・感想・評価

街のあかり(2006年製作の映画)
3.9
この映画、ストーリーだけ取り出すと、カウリスマキの中でもいちばん救いがないような話だけど、観たあとにじんわりと伝わってくるものがある。

カウリスマキは社会の底辺みたいな人たちを描きながら、邦画のようなベタベタとした感傷はなく、徹底してドライで、そこはかとないユーモアが漂う。観ていて居心地がいい。

ヘルシンキ、地味といえば地味な街なんだろうけど、いつか行ってみたくなる。
松原慶太

松原慶太