カウリスマキの作品の中でも『コンタラクト・キラー』並に続きが気になる話。
改めてこの映画のスタイルを一般的なアスペクト比で撮り続けているのは中々大変な話だと思う。スタンダードサイズならもっと簡単に(敢えてこの言い方をするなら)それっぽくなるというのに。
ある種縛りを設けた中でこの構図や質感の良さはやっぱりカウリスマキっていいなあ、と思わされてしまう。
特に裁判所のシーンで閉廷後段々人が減って女性一人になるシーン。人が居た時には何も思わなかった所が女性一人きりになってやっと美しい構図が完成する。
この辺りはやはり彼にしか撮れないアイデア。
あとはイロナ、平行世界の『パラダイスの夕暮れ』なのかな。