おみそ

街のあかりのおみそのレビュー・感想・評価

街のあかり(2006年製作の映画)
3.8
「過去のない男」「浮き雲」からの本作。
敗者3部作と呼ばれる作品を一気見した。

敗者3部作を見ながら思ったのは
煙草、音、犬、3人の悪役、絵画など
3作品に共通するものがいっぱいあるということ。

最も印象的だったのが煙草。
とにかくいつも誰かしら喫煙してる。
時々ポロッと煙草を手から落とすので火災にならないか気になってしょうがない。
それにしてもどうして監督はこんなに煙草吸わせたがるんだろう。

音が重要な役割を果たす点でも共通してる。
音楽はどの作品でも特別大事に扱われている。バンドによる演奏シーンも必ずある。
音楽が流れている時は音楽が常に前面にあって、BGMなんて雑な扱いはされない。

逆に音楽が流れない時は会話以外に余計な音がほとんどないのが彼の作品の特徴で、無音だからこそ感じる無音の緊張感がある。
音楽はその緊張感をほぐす小休止、インターバルのような役割を果たしている気がする。

そのほか、犬は必ず登場し、悪役も決まって3人、部屋の壁には必ずと言っていいほど個性的な絵画が飾られているなど…物語を楽しむ一方で3作品の共通点を見つけながら見るのがとても楽しかった。
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