さな

街のあかりのさなのネタバレレビュー・内容・結末

街のあかり(2006年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

アキ・カウリスマキ作品17作品目

前回、前々回と観たのが白黒だったから、最初の緑と青の中間みたいな風景をバックに黄色の文字が出てきた瞬間うっとりしてしまった
久しぶりにアキ・カウリスマキの独特色味を感じれて嬉しかった
あの色味はどうやって出してるのだろう、、
鮮やかだけど決して派手ではない
まるで空気の色まで見えるよう

今作品のキーカラーは赤かなあと思った
壁色の赤、車の赤、シャツの赤、アウターの赤、血の赤
至る所に差し色として赤が入っている

ストーリーは本当に救いようのない話
今までで1番暗いんじゃないかな、最後も仕返ししてやった〜!みたいな終わり方では無いし
終始「可哀想😞」みたいな気持ちで見てた
私は絶対嫌だけれど、映画館で映画を観るんじゃなくて、映画を観る彼女の横顔を観るシーンは愛を感じられて良かった
それ以外は愛皆無

序盤のディスコの演奏シーンで、ギターのヘッドにタバコをさしながら演奏してるのが良かった
セルフスモークぢゃん‼️となったし受動喫煙できてイイネ‼️となった

報われない不憫な男の話だったけど、最後2人の手が重なって、自分を愛してくれる人と生きていく未来が見えて良かった
さな

さな