労働者3部作のラスト、『マッチ工場の少女』に色合いは近い 堕ちるところまで墜ちて情け容赦ない感じがある
けどこの作品、というかカウリスマキのこの手のものは傍にずっとあった小さな幸せは、彼自身にとっては大きすぎる幸せというようなラストが多い いわば灯台下暗し 実際これもまたそう
基本シンプルイズベスト感あるけど、少し複雑だった シンプルだけど
小さなプライドが邪魔をして、彼の周囲と彼の生活を削り取っていく このプライドがクセ者で、これが身を滅ぼすことにも繋がる 逆に言えばしょうもないプライドなんぞ捨ててうまいこと周りとやっていきましょう、と言われている気もする 俺も苦手だし
オールスターのカティ・オウティネン、いないのかと思ったらちょい役出ていて安心した
カウリスマキの作品やっぱりその簡素さとノスタルジックな雰囲気、表情が見えないけどここぞというときに見せる喜怒哀楽の強烈さがたまらない 好き
刑務所の笑顔がハイライト
彼の作品では珍しく都会が舞台で、むしろ印象的
中で演奏されてたバンドなんだろう