東雲稲荷

街のあかりの東雲稲荷のネタバレレビュー・内容・結末

街のあかり(2006年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

フィンランドの巨匠、アキ・カウリスマキ監督作品です。
フィンランドのヘルシンキで警備会社の警備員として働くコイスティネンは家族も親しい友人もいない孤独な日々を送っています。いつかは自分の会社を持ちたいと思っているものの、学歴も金を借りる担保もありません。
仕事を終えた後、バーで一杯飲んだり、アイラが営むキッチンカーでソーセージを買って食べるくらいが日々の楽しみ。
ある日、コイスティネンの犬のように忠実で馬鹿で意気地なしであることを見抜いたマフィアのボスの愛人ミルヤにハニートラップをかけられて宝石店から宝石を盗むのに利用されます。
いったんは証拠不十分で釈放されるものの、そこはマフィアのボスが一枚上手、愛人ミリヤに宝石店の鍵と盗品の一部を届けさせ、直後に通報を受けた警察がやって来ます。
コイスティネンは懲役刑を受けて出所、仮宿泊所に住みながら、レストランでの仕事を始めますが、愛人とやって来たボスからコイスティネンに窃盗罪があることを聞いたレストランの支配人はコイスティネンをクビにします。
最後はナイフでボスに襲いかかりますが、あえなく撃退され、子分たちにボコボコにされて捨てられます。
負のスパイラルでどんどん不幸になっていくコイスティネンでしたが、キッチンカーのアイラだけが唯一の理解者であることが救いであり、「俺はこんなところでは死なない」の最後の言葉に一筋の希望を感じました。
おしまい。
東雲稲荷

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