ルネ・クレマン監督。原作はエミール・ゾラ。読んだことはない。19世紀のパリの裏町で洗濯屋を生業にする女性ジェルヴェーズが幸せになろうともがく一代記になってる。ルネ・クレマンの第一級の圧倒的描写力は必…
>>続きを読むルネ・クレマン監督。エミール・ゾラ原作。マリア・シェルが熱演。遺伝か環境か。無学な労働者階級の洗濯女が男たちや感情のもつれに、そして運命に翻弄されていくさまを描く。洗濯場でのけんかのシーンや、誕生会…
>>続きを読むこれはゾラの居酒屋ではないですね。
当時の風俗の再現なり、雰囲気なりは良い気はしますが、ヴィルジニーとの喧嘩のシーンやジェルベーズの誕生会など、映像にしやすいところをお手軽に尺を使った感じ。
とりわ…
人の不幸は、「あの人は不幸だ」というように、他人によって見て取られるものです。もし自分で自らの不幸を感じるのなら、その人は自分を客観視しているのでしょう。
人が他人の不幸を感じ取るのは、その他人…
このレビューはネタバレを含みます
この作品を観終えて何と後味の悪いことか……
何かに例えるとすれば……
ある日 楽しくお散歩していたらいつの間にか暗いトンネルの中に入り込んでいた。
当然 戸惑いはしたけれど走ればすぐ出口があるのだ…
さすがルネ・クレマンだ!
底辺に生きる庶民を描いて、いきいきと力強い。
洗濯場での女達の格闘シーンの凄まじさ!
これが生への讃歌でなくてなんだろう。
ジェルヴェーズの全身全霊の汗臭さは、
とうてい小…
自然主義の名のもとに映画を沈黙させたルネ・クレマン「居酒屋」
救いようのないフランス自然主義文学です。
一番救いようのないのは映画が完全に沈黙していることです。
主演のマリア・シェルがなぜか「…
本作を観れば、なぜに「女優ナナ」のナナはあんななの?の疑問が解決することでしょう。
とことん悲劇的な女性の半生を綴った作品の中で、個人的には5本の指に入る傑作。
また、女性同士の取っ組み合いシーンが…
不憫な女の人生を覗きながら「女って怖い…」と身震いした。
友達のフリをしながらマウンティングする女…いるいる!人の男を欲しがる女…いるいる!イヤな女のあるあるに溢れている。
もう可憐なマリアが苦…