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右門捕物帖 片眼の狼のAONIのレビュー・感想・評価

右門捕物帖 片眼の狼(1959年製作の映画)
4.0
瞑想に耽るむっつり右門。マシンガントークのおしゃべり伝六。 天下を揺るがすテロ予告に、江戸っ子庶民達も大騒ぎ。 沢島作品のキャラは実に良く走る!走る!

「(死体が)多すぎる~!」(喜味こいし)  「ヤナ感じ!」(雪代敬子)「イイ感じ!」(堺駿二)  沢島忠作品独特の、ギャグ精神に溢れるスピーディーで小気味良い台詞回しは実に爽快。このリズミカルな台詞回しはビリー・ワイルダー作品にも匹敵する、かも。

沢島らしい実験的なモダン演出も随所に試みられる。
里見浩太郎が橋上で御用役人達を相手に繰り広げるマンボ調の立ち回りなんて、その最たるものだろう。テロ予告のタイムリミットが刻々と迫るサスペンスの盛り上げ方も上手い。

そんでもって、山形勲が『一心太助』シリーズと同じく松平伊豆守役を演じているのが嬉しいねぇ。
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